新宿歌舞伎町の賃貸、貸店舗物件、居抜き店舗、リース店舗、貸事務所の不動産仲介や管理のことなら経企画へ。
先日、管理アパートの最後の募集部屋が成約となり、満室となりました。
この管理アパートですが、それまでは空室となった場合でもさほど時間がかからずに成約となるケースがほとんどで、
募集の仕方もこれまで通りの方法(アットホームやレインズ)で行っていましたが、昨今の空室増加現象の影響か、
今回は苦戦を強いられました。
築20年以上が経過する建物ではありますが、管理・清掃状態は問題なく、空室だった部屋もクリーニング済みで、特段不備がある箇所はありません。
家賃等の条件面は個々のケースで違うと思いますが、概ね相場水準の条件でしたし、なかなか決まらない理由がわかりませんでした。
◆募集していた管理アパートの物件概要
・築25年の鉄骨造3階建て
・各階に2部屋
・最寄駅から徒歩7分の住宅街に所在
・敷金1ヵ月、礼金1ヵ月
・更新料無し
・家賃は近隣相場水準
・約25㎡のワンルーム
・近所に商店街があり、そばにはコンビニやスーパー有り
改めて物件概要を確認してみましたが、この条件に近い賃貸住宅はたくさんあると思います。
そういった中で大家様に提案し、以下のような募集条件を改訂してみたところ、さほど時間がかからずに複数の申込をいただくことになりました。
・家賃を当初の募集時より約5%減額
・礼金を無しに
・ペットを可能に
・小さなお子様可
・室内写真等を当初よりも倍増して掲載
・募集図面(マイソク)の見直し
上記の条件変更で、ネット掲載のアクセス数が非常によく増えました。
また、実際の問合せや内見依頼も急激にアップしました。
もちろんタイミングがよかっただけなのでは?という意見も一理あるかもしれませんが、アクセス数の増加は明らかなプラス変化といえるでしょう。
家賃等の金額的な条件面の変更は他でも行っていることではあると思います。
しかし、上記の条件変更で効果的だったのは「ペット可」「小さなお子様可」のふたつでした。
「ペット可」に関しては他の入居者様との折り合いもあるので、変更するには慎重を要しますが、ペット可専門の賃貸業者もいるほどですので、需要は大きいです。
ペットといっても様々で、小型犬や猫、爬虫類もいますし、熱帯魚や昆虫などジャンルは様々です。
「内装に傷がつく」とお考えかもしれませんが、もしろペットを飼われている方のほうが、色々と気を使っていただいていることが多いので、心配はないといえるでしょう。
また、意外と募集条件で「子供不可」という項目が目立ちます。
「泣き声がうるさいから」などという理由かららしいのですが、このような文言は不動産業者の立場から考えても悲しくなります。
今の社会ではお一人で子育てをされている方は珍しくありません。
しかし、上記の「子供不可」という条件のために、入居をあきらめてしまう方、また引っ越しできずに困っている方が大勢いらっしゃいます。
逆にその分需要が多いのは明白です。
当社では積極的に子育てを応援させていただくと共に、現在お預かりしている管理物件でも「お子様可能」の条件を提示させていただきました。
本来、「お子様可能」などという条件の表現自体おかしいとは思うのですが、現在の賃貸不動産市場においてはこのような表現手段を使わざるを得ないのが実情です。
「室内写真等の掲載増加」も効果がありました。
これまでも当社では募集の際に多くの内装写真を掲載してきましたが、エンドユーザーが満足するような枚数には足りなかったと考えました。
様々な角度からの写真を倍増させ、またあえて撮り直しもしました。
どういう内装写真が好まれるのかは当社のノウハウになりますので公開できませんが、ポイントはいくつかあります。
最後に「募集図面(マイソク)の見直し」です。
当社ではレインズに仲介業者向けに募集図面を掲載しており、自由に入手していただけるようになっています。
募集図面は最終的にはエンドユーザーが見る物件資料になりますから、丁寧に作り込まなくてはいけません。
複数のアピールポイントを見直しました。
ところで、大家様・貸主様は募集依頼している不動産業者が作成した募集図面を見たことがありますでしょうか?
もし、任せたままなので見たことがないという方がいらっしゃいましたら、一度取り寄せて確認してみてください。
結構「手抜き図面」を見かけます。
自分がお客の立場で「この物件はどうですか」と渡された資料がこういった手抜き図面だったら、検討すらしないでしょうね。
※中には平面図すら掲載がないというすごい募集図面もありましたね…。
また、インターネットでの募集の仕方もチェックしてみてください。
えっ、こんな募集の仕方で大丈夫なの!?という物件を見かけることがありますので。
更新日時 : 2016年08月31日 | この記事へのリンク :