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昨日のニュースで、アパート経営におけるサブリース(家賃保証制度)の問題が話題となっていました。
家賃減収、大家が提訴へ レオパレス21「10年不変」
※引用元:朝日新聞より
サブリースとは、所有する物件に空室が出たとしても、契約上最低限の家賃保証はするというもの。大手ハウスメーカーや賃貸アパート建築会社が、新たに建物を建てるオーナーに対して提案をするケースが多い。
オーナーが所有する不動産投資物件の部屋を不動産会社やハウスメーカー(以下サブリース業者)が借り上げ、さらにその会社が実際の賃借人に貸し出す。
オーナーからすると、契約期間中は空室リスクに気を使う必要がなく、安定した収入が得られる。しかし、サブリースの家賃はサブリース料を差し引かれるので、、オーナーの手取りは小さくなる。
所有する物件の所在地などによって異なるが、おおよそ5~10%程度差し引かれるケースが多い。
※引用元:exciteニュースより
基本的なサブリース仕組みはお分かりいただけたかと思います。
さて、サブリースのメリット・デメリットですが…
◆メリット
・空室でも一定額の安定した家賃収入がある。
・入居募集や退去など、業務を管理会社に丸投げできる。
◆デメリット
・数年ごとにサブリース価格の見直しが行われ、家賃減額される可能性がある。
・入居者の選定は業者任せで、できないケースが多い。
・管理料が10~20%前後と通常より高め。
今回問題になっているのはサブリース価格の見直しです。
>「家賃30年一括保証」と銘打ち、オーナーに安心感を与えるサブリース会社もありますが、実態は2年から5年ごとに最低保証家賃を見直すケースが多いようです。
これでは当初のプランと違うわけですから、ひとたまりもありません。
>サブリース契約は、20~30年の長期契約になりますが、当該物件をサブリース契約期間中に売却する場合、違約金としてかなりのペナルティーが発生する場合もあります。
不動産市況が好調なので売却してしまおう…と考えてもペナルティがあると厳しいですね。
驚いたのがサブリース料という名目で、保証した家賃からさらに差し引かれるということです。
要はサブリース会社の管理費ということなのでしょうが、これではオーナーの手取り額がさらに減ることになりますね。
では、サブリースそのものがダメなのかというと、一概にはいえません。
その疑問を解決するような参考文献がアパナビさんのサブリース解説の中にありましたので、ご紹介します。
>損益分岐点は単純に相場家賃(管理会社の査定家賃ではないので注意)に対して80%以上の稼働率が見込めるかどうかです。
>年間で80%以上稼動すると思えばサブリース不要、80%未満の稼働率と思えばサブリース付きが安心かと思います。
ここでいう80%以上の稼働とは、サブリースをせずに通常募集のかたちでアパート経営できる場合です。
それが難しい・厳しい状況であればサブリースはメリットがありますよ、という見解です。
どのシステムも必ずメリット・デメリットがあります。
導入する場合はよく熟慮してから決断したいものですね。
更新日時 : 2017年02月23日 | この記事へのリンク :