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8月31日付け【条件編】空室賃貸アパート・マンションを満室にする方法の続きです。
前回は条件面での見直しでした。
今回は募集する物件の内装設備面でのお話です。
※実際に成約となったアパート・マンションの実例を元にしています。
築10年以内の物件ならいざ知らず、多くの単身者向け賃貸住居は以下のような設備面での不安があると思います。
◆風呂、トイレ、洗面台が同室の3点ユニット
◆築年数が古い
◆オートロックではない
なかなか入居者が決まらない理由のひとつに、上記のような設備が原因なのではないかと考える大家様
は多いと思います。
しかし、結論から言いますと、メリットではありませんが、決してデメリットでもありません。
上記の設備でも喜んで入居いただいたお客様(女性)からのヒアリングで、以下のようなことがわかってきたのです。
・3点ユニット ⇒ 多くの方がこだわっているわけではなく、不利ではない。
・築年数 ⇒ 半世紀が経過でもしていない限り、気にする方は少ない。
・オートロック ⇒ あれば便利だが、なくても問題はない。
3点ユニットに関しては設備業者さんも言ってることですが、風呂・トイレ・洗面台をすべて別々にする工事をしたとしても即入居となる保証はないということです。
築年数に関しては建て替えが条件となりますし、オートロックに関しては後付けができるものの、一部のマンション等に限定されてしまい、費用もかさみます。
大切なのは「室内そして建物が清潔である」ということが重要です。
これは意外と実践されていそうで徹底されていません。
クリーニングはしたものの、その後はほったらかしという室内もよく見かけます。
※封水が切れ、チョウバエだらけになっていた物件もありましたね。
ポストには不要なチラシが詰め込まれ、階段や共用部分、周辺に粗大ゴミが置かれている…。
これではせっかく内見にきた入居希望者ががっかりするのは言うまでもありません。
内見に来られる方は、すでにこの設備や条件を事前に理解したうえで見に来られています。
内装は掲載されていた写真の通りか、イメージしたような広さか、そういった部分を確認しにきているわけです。
ですから、内見して初めて「えっ、ここ3点ユニットなの?」というような疑問や不満は起こらないのです。
逆に清潔さにプラスして以下のような改善があると大きなアドバンテージとなるでしょう。
現状の設備で大幅な費用をかけることなく、入居希望者に喜ばれる改善策です。
◆改善策
・3点ユニット ⇒ そのままで問題なし。
但し、洗面台の鏡に歯ブラシなどを置けるスタンドがあるとベター。
・天井照明 ⇒ 今風の明かりに。※紐点灯タイプは変更を検討してください。
・ベランダが無い ⇒ 室内干し対応にする。
・畳 ⇒ フローリングにするのはベターだが、無理に替える必要はない。
木製ではないCFフローリングタイプにっするのも可。
・室内 ⇒ とにかく清潔に。※クリーニング後の放置はやめましょう。
・収納 ⇒ クローゼット的なものがあるとよい。押入れでも可。
・追い炊き ⇒ なくても問題ない。無理に設置する必要なし。
・ドア ⇒ カメラ付きのインターホンを設置すると喜ばれる。
いかがでしょうか。
全部とはいかなくても、すぐに対応できそうな対策ばかりだと思います。
費用も抑えられますし、入居希望者の印象も変わります。
対象物が古いのは不利ではありません。
清潔(手入れがされていない)ではないことが問題なのです。
最終的には賃料等の条件面との折り合い次第となりますが、ちょっとした気配りで魅力的な物件に変身することができます。
最新の設備や新築にこだわる方はいらっしゃいますが、ターゲットを絞ればおのずと答えが見つかるはずです。
中古車や中古住宅のマーケットも同じような考え方ではないかと思います。
まずは入居希望者の視点に立って行動することから始めましょう。
更新日時 : 2016年09月12日 | この記事へのリンク :